竣工年:不詳
設計施工:不詳
大阪府庁舎の背面にある謎のモダニズム官庁建築。
門柱は大阪府知事公館と共通の意匠。
今は亡き朝日ビルディングを思わせる尖塔が付属する。
意匠や立地からして恐らく戦前-戦後期に有力な建築家が設計したのであろう。
門柱、塀は明らかに戦前の建築。
エントランスは微妙だが・・・・
アールデコ特有の尖塔がある。
水平ラインが強調された窓割。
石造やレンガ造の組積式構造(地震国日本の西洋風建築では意外に無い)では不可能な窓割で(構造上縦長窓にならざるを得ない)
1920-30年代、RC造モダニズム建築に多用された意匠。
同上。
設計者の鋭利な感性が表れた、異常に斬新な小窓と外階段。
3千年続いた因習的な欧州歴史的様式を撲滅するという気概や緊張感の様な物が戦後の建築家から消えてしまったために、
戦後のモダニズム建築は惰性とマンネリで全く面白くないと感じるのは私だけだろうか?
同上。
この辺りは戦後っぽいが・・・・
植え込みの老木が歴史を語る。
こういう風景はすっかり消えてしまった。
同上。
大阪府庁背面の建造物。